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「宜しく頼むよ。その意味も込めて寿司を注文したんだが……」
「私は雅人の彼女だからいいの」
「そういえば完璧に忘れてたな……」
雅人は残り少ない寿司をありがたく頂いた。
そして満腹宣言をしたはずの舞は、いつの間にか校長室の片隅にある冷蔵庫からプリンを取り出した。
「さっき……」
「甘いものは別腹!!」
雅人が追及する前に、そんな女の子らしい宣言をしてから舞は美味しそうにプリンを一口頬張った。
校長は何か言うでもなく、まるで孫娘を眺めるかのような温かい眼差しでしばらく舞を眺めていた。
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