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教室に帰ると、食事を終えた圭介と英二が待っていた。
「おかえり。で、用件はなんだったの?」
「俺のじいちゃんと校長が知り合いだったんだよ。それで話をしながら高級寿司をご馳走になってた」
「なんじゃそりゃ?俺はてっきり折川の雇った奴等にボコボコされてるかと思ったぜ」
英二の顔は笑い半分、安心半分といった表情だった。
「でも、気を付けとかないとマジで折川に金で雇われた三年が襲いにくるぞ」
「それは僕も同感だね。あの人は気に入らない人がいると、すぐにその手を使うんだ。前にもそんなことあったみたいだし」
「誰か襲われたのか?」
「神楽ファンがな。勝手に手紙出したってだけでボコボコにさせたって話だ」
自分の愛する女には誰にも手を出させない……ある意味歪んだ愛情である。
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