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「今回の勝負にも、その人達が絡んでくるかもしれないから気を付けてね」
「了解」
圭介と英二はかなり雅人のことを心配してくれているようだった。
「そういえば……」
雅人は一つ気付いたことがあった。
走るというのなら、やはりそれなりの準備が必要になる。
例えば体操服……。
しかし、雅人はここに来たばかりで体操服など持っていない。
借りようにも明後日から夏休みということもあり、そういった代物を持っているクラスの男子は誰もいない。
「(どうすりゃいいんだ?)」
雅人は司との一戦を前に、ちょっとしたピンチを迎えていた。
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