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「…………」
何か物凄く重要な夢を見た気がするが、雅人は夢のいまいち思い出せないでいた。
「よく寝てたわね。熱弁してたあの先生が可哀想な気もしたけど?」
ツキに言われてシャーペンを握り、ノートを開いた。
(あの先生は寝てても何も言われないって英二が言ってたからな)
古典の教師は生徒が起こしてもすぐに寝ると分かっているらしく、寝ている生徒は起こさないのだ。
睡眠不足に悩まされている学生にとっては、実にありがたいことだ。
(ツキは人が見てた夢を調べることってできるか?)
「唐突な質問ね……。でもそういう妖精や精霊はちゃんといるわ。出来ないことはないけど、私はそれ担当じゃないわね。何か変な夢でも見たの?」
(思い出せないから聞いたんだよ)
「それよりヤンキー共の処理について話があるの」
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