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「俺としてはあんまり時間が無くて困ってるんですけど……」
「心配すんな。もうすぐ動けなくなんだからよッ!」
言い終えると同時に、一人の不良が殴りかかってきた。
その瞬間、雅人は『風』を発動させて殴りかかって来たヤンキーC(以下A.B.C.D.E.F)を右に避け、それと同時に足を引っ掛けると見事に転んだ。
すぐに方向転換をして近くにいたBの腹に、『風』を付加したストレートを見舞う。
「がはっ……」
Bは衝撃に耐えられなかったのか、その場に倒れた。
「(骨は折れていないだろ)」
Cは立ち上がろうとしていたが、取り合えず蹴り飛ばして黙らせた。
その一部始終をみていた六人は呆然としていた。
「十秒でここまでやれば当然か……」
「動きは悪くないわね。でももう少し手加減できる?」
「頑張って手加減してみてもいいんだけどな……。すぐに起き上がるからな」
思ったことを、つい口にしてしまった。
「んだとゴラッ!!」
やはりキレた。
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