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雅人の言う通り、敵はグランドにいるのだ。
本能寺に制服を来た生徒が修学旅行意外で数百人単位で集まる訳がない。
「もしかして全校生徒がここに集まってるの?」
「だろうな」
ツキもこの人の多さには驚いていた。
100mの直線を囲むように、全校生徒約八百人の生徒がグランドの中心に集まっている。
「私はゴールで待ってるわね」
「わかった」
ツキはゴール地点に飛んで行き、雅人はスタート地点まで歩いた。
人混みを歩いている途中に騒がしかった声は一気に静まり、自然と雅人のが歩く道が開けた。
辿り着いた先にいた司は、当たり前のように陸上のユニフォームを着ていた。
「大神雅人、君は何故制服でいるんだ?」
そして司は全員を代表して質問した。
これといって言い訳を用意してなかった雅人は、
「……ハンデです」
そんなことを言ってしまった。
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