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「それは君の大敗を意味するぞ」
卑下されていると思ったのか、司はご立腹の様子だった。
何か言おうと雅人が考えていると……
『さぁみなさんやって参りました……謎の転校生大神雅人VSイケメン委員長折川司の100m走一・本・勝・負~!!』
「折川く~ん!」
「カッコイ~!」
「キャァァァ!」
アナウンスと共にいたる場所から声が上がる。
果たしてこの中に雅人を応援してくれる生徒は、一体何人いるだろうか。
「一つ聞いてておきたいことがある」
「何か?」
激しい歓声ということもあり、雅人と司は普通の声の大きさで話をする。
「ここに来るまでに何かなかったか?」
「あぁ、先輩の雇った奴等は潰しときました。命には別状はないんで安心してください」
一瞬驚いた表情を見せたが、すぐに戻った。
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