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爆発を聞きつけた教師たちは、この光景を信じられないという風に見つめ、呆然としていた。
「どうなってるんだ……?」
一人の教師が漏らした言葉に対して、答えではない返事が意外な人物から返ってきた。
「始まってしまったか……」
そこにいた教師全員が、その声の主を見た。
「……校長?」
校長は深刻な表情で、この状況を眺めていた。
昼休み、雅人が来る前に舞から……
『昨日学校で妖魔が現れたの。またこうなることがあるかもしれないから、いくつか説明しておく事があるわ』
こうなった場合の対策の説明を、舞から受けていた。
「先生方、警察には連絡しないで下さい。生徒たちも……なんとかあの場所から遠ざけます」
落ち着いた口調の内心は、穏やかではない。
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