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雅人が三体の妖魔を相手にしている間、舞とツキは対策を練っていた。
「妖魔が妖魔を呼び出す……初めてみたかも」
「妖魔が妖魔を呼び出す……」
ツキはそこに引っ掛かっていた。
妖魔が妖魔を呼ぶとなると、かなりの『気』を消費することになる。
司を取り込んだのは、陽が出ている間でも活動できるエネルギーを得るため……。
つまり……
「ナルシストを取り込んだのは昼間でも行動するためだと思うの。だから妖魔が妖魔を呼び出すのは不可能なはずなの」
「……他に細工してる誰かがいるってこと?」
「その可能性が高いかも……」
「うん、わかった!!私は雅人の援護にまわるから、ツッキーは敵の居場所を掴んだら教えて!!」
「了解!!」
舞は雅人の元へと駆け出した。
そしてツキは居場所を掴むため、霊晶に手をかざした。
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