第五話:見えない敵と真の敵

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雅人が三体の妖魔を相手にしている間、舞とツキは対策を練っていた。 「妖魔が妖魔を呼び出す……初めてみたかも」 「妖魔が妖魔を呼び出す……」 ツキはそこに引っ掛かっていた。 妖魔が妖魔を呼ぶとなると、かなりの『気』を消費することになる。 司を取り込んだのは、陽が出ている間でも活動できるエネルギーを得るため……。 つまり…… 「ナルシストを取り込んだのは昼間でも行動するためだと思うの。だから妖魔が妖魔を呼び出すのは不可能なはずなの」 「……他に細工してる誰かがいるってこと?」 「その可能性が高いかも……」 「うん、わかった!!私は雅人の援護にまわるから、ツッキーは敵の居場所を掴んだら教えて!!」 「了解!!」 舞は雅人の元へと駆け出した。 そしてツキは居場所を掴むため、霊晶に手をかざした。
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