第五話:見えない敵と真の敵

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「(なら別の場所へ避難させればいい……)」 それでも周りに被害を与える可能性が…… 「(……あの妖魔、どうして俺にしか攻撃してこなかったんだ?)」 いろいろ考えて、一つの作戦が浮かんだ。 効果があるかはかなりの賭けだが、成功すれば間違いなく妖魔の攻撃は雅人に集中する。 「圭介、よく聞け。今からこの結界を解く。三分以内にこの結界の周りにいる生徒全員を校舎の反対側に移すんだ」 「三分!?いくらなんでもそれは……」 「やらないと、マジで誰か死ぬことになるぞ」 雅人は圭介だけに言ったつもりだったが、それは周りの生徒にも聞こえたらしく、全力疾走で結界から離れた。 他の生徒も何事かとそれに続く。 「こりゃ三分要らないな……」 これで作戦Aは達成した。 次にやるべき目標は、召喚されている妖魔を斬りまくっている舞を呼ぶことだ。
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