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「舞、居場所がわかった!!俺の教室で何かやっているやつがいる!!」
「本当に!?」
舞が雅人のいる場所まで後退すると、司を取り込んだ妖魔は目を細めてまるで仇を前にしたかのように犬歯を剥き出しにした。
「ビンゴだな」
妖魔の反応を見て雅人は確信した。
どうやら雅人の考えは、あながち間違ってはいなかったらしい。
「舞、ちょっといいか?」
「……?」
妖魔が召喚されている間に舞に耳打ちをし、今から実行することを説明した。
「はぇ!?」
顔を真っ赤にする舞を見て、ツキは首を傾げた。
ちなみに雅人と舞の声はツキには届いていない。
「か、確信は!?」
「あれの反応を見れば間違いない」
舞は闘争心と殺気を剥き出しにした妖魔を見て、覚悟を決めた。
「……分かった」
二人が互いに心の準備の時間が欲しいと思っていると、妖魔がこっちを睨んでいた。
まさに絶好の(?)チャンスだった。
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