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「舞、ゴメン」
おもいっきり目を閉じた舞に……キスをした。
約三秒だったが、その時間は本当に長く感じた。
そして唇を離して雅人が舞の顔を見ると、完全に舞の顔は沸騰していた。
しかしこの行為の本来の目的は、『司を取り込んだ妖魔を自分に向けさせる』ということだ。
「グォォォォォォォォォォ!!」
作戦Bは成功と思っていいらしく、先程と威圧感が全く違っていた。
「舞、今のは忘れてくれ。あと結界を解いてくれたらありがたい」
「うん……」
舞は顔を赤く染めたまま、印を結んで結界を解いた。
「作戦Cだ!早く元を叩いて来い!」
雅人は『風』を使い妖魔へと斬りかかり、舞はダッシュで校舎へと走り出した。
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