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「舞ちゃん、大丈夫?」
「ぜ、全然大丈夫よ。問題なし……」
今思えば、あれば完全なる羞恥プレイだった。
まさかあんな場所で、あんな状況で雅人とキスするなんて思ってなかったというのが舞の心境である。
しかし今はそんなことなど考えてる暇はないと、頬を叩いて気合いを入れ直す。
「神楽、お前何てもんを持ち歩いてるんだ!?」
職員玄関前には、多くの教師が集まっていた。
ここにとどまっているのは正解と言えるだろう。
舞は声を低くし、教師に尋ねた。
「南棟四階までのドアは全部開いてますか?」
「それよりそれを捨てろ!!退学に……」
「これが仕事なの。それより開いてるの?開いてないの?」
剣先を向けて、教師に同じ質問をぶつける。
「開いてはおらんよ。鍵も職員室にある」
教師は震えて声にならなかったため、側にいた校長が答えた。
そして苦笑いしながら言った。
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