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空中で風刃を使って妖魔を倒し、召喚されたばかりの妖魔も風刃で斬り女生徒を下ろした。
「クソッ……」
流れる血は止まることはなく、痛みで肩は上がらない
この状態で戦えば五分やれるかどうかだろう。
「大神君!!」
心配してか、圭介が駆け寄って来た。
「まだ何か用か?」
「その傷じゃいくらなんでも無理があるよ!!逃げた方がいいよ!!」
圭介の意見を聞いて、雅人は乾いた笑いが漏らした。
「どこに逃げ場があるんだよ?」
「それは……」
威勢の良かった圭介の声が小さくなる。
「俺たちには人間離れした力を得た時点で、お前らを守る義務がある……らしい」
そう言って月読尊を握り直し、集中力を高めた。
「それと誰にも動くなって言っとけ。もちろんカメラも禁止だ」
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