第二話:アイドルとナルシスト

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あれだけ声を掛けて気付かないで、アラームに気付いたのだから当然の反応だろう。 「あれ、いつからそこにいたの?」 「……少し前からだけど、何回か声かけたの気付いてたか?」 「えっ?全然知らなかった」 ガクッと肩を落とした雅人を、舞は不思議そうに眺めてから思い出したように話だす。 「それより早く行かないと遅刻しちゃうよ。先生に朝から怒鳴られるのも嫌だし」 「……最初からそのつもりだって」 朝から無駄に体力を使いそのまま学校へと歩き始めた。
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