第二話:アイドルとナルシスト

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「これって舞が作ったのか?」 「そうよ。これでも料理にはちょっと自信があるんだから」 取り敢えず礼を言って弁当を食べることにした。 そして話題は例のあの人へ……。 「そういえば折川先輩だっけか……何か動きとかあった?」 「お陰さまで何にも起こってないわ。まっ、今のところはだけどね」 「さすがに彼氏持ちって分かったら手出すことはないだろ」 廊下にはもう誰もいなくなっていたが、教室で昼食をとっている他の生徒は雅人達をチラチラと見ていた。 「視線が痛いな」 「それぐらい我慢してよ。彼氏なんだから」 溜息ついでに、今日の放課後の事について口を開こうとしたが…… 「お食事中のところ悪いな」 なんとなく聞き覚えのある声がして、声のする方へと視線を送ってみた。 「「はぁ……」」 揃って溜息を一つ……。 そこには予想通りというかやはりというか、折川司が立っていた。
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