第二話:アイドルとナルシスト

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漏らした溜息は本日何度目だろうかと数えようとした雅人だったが、司はそんな隙を与えなかった。 「何か文句を言いたげだが、今は用件だけを述べさせてもらう」 教室の隅の方では、クラスの女子達が物凄く喜んでいるのが分かった。 ちなみに雅人はこの男のどこがいいのか……全く理解出来ない。 「大神雅人、君と勝負がしたい」 「勝負?」 「そうだ、舞を賭けたな」 教室が騒がしくなると、司は不適に笑った。
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