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蒼眼がふと後方へ向けられた。
しかし、長い街道が続くのみだ。
顔を曇らせると彼は口を開いた。
「どこにいるんだろうな」
そう言うととなりの少女は肩を竦めた。
少年の名はリーゼ=ヴォルフ。
少女の名はファル=ナック。
「二人は後にくるでしょ?
私達は先に行きましょ?」
そういってファルは歩き出した。
納得したのかそれを見てリーゼは彼女の後を追うように首都の入り口を潜った。
すると、彼らの目の前に二人の兵が道を塞ぐかのように現われた。
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