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一度敵対したものは皆殺し、戦前に降伏すれば生かすという相反する苛烈な行いであった。
その結果、三ヶ国は完全に滅び去り、小国家は南東方の僻地へと追いやられた。
この戦の雑務処理が終えた数年後、小国家郡と帝国の領土境界線に大陸を横断する巨大な城壁を建造し、常時一万の軍を常駐させる。
この間、傍観していたレヴァント王国は内乱が発生し、鎮圧後にその責を取り前王は退位。
息子に位を譲った。
譲り受けた息子であるガハル=アクセール=レヴァントは強国と化した帝国と不可侵条約を締結。
シルベルト地方は仮初めの平穏を取り戻した。
そして―――――
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