‡PROLOGUE‡

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「王が倒れた!代わりに私が指揮を執る!」   地獄絵図と化した戦場には兵士の屍が累々と散らばっていた。 そのほとんどが原形を留めてはいない肉塊だ。   「重鎗士は前衛として防御!魔導士は彼等にアリオンを唱えろ!」   ボコボコにへこんだ鋼鉄の鎧を着込んだ兵士達が盾を構え防御体勢をとる。 その後ろから軽鎧を着た魔導士達が魔典を開いて呪文を唱える。 その間に団長は魔典を開き、魔導士達とは異なる呪文を唱える。 隣の兵士の持つ魔鏡が光を帯びる。 団長が呪文を唱え終わると魔鏡の光は一層強くなり、辺りを全て呑み込んでしまった。 そしてその光が消えた時、城内のモンスターは跡形も無く消え去っていた。
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