第一章 鋼鉄の防人

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「あんた剣士か?」   ガルラーンの酒場で今後の予定を考えていた最中に一人の男に声を掛けられた。 だが、思考に没頭してアルスはそれに気付かない。   「あの…ちょっと……」   さらに話し掛けられるがそれでも気付かない。   「話聞いてますか?……ねぇ…」   やはり気付かない。 とうとう男はキレた。   「ざけんな!ゴルァァ!!俺のう…話を聴けェェ!!!」   テーブルを強く叩いたが為にラム酒の入った杯が床に落ちる。   「……弁償お願いします」   「はい……申し訳ありません……」   酒場の喧騒がより一層大きくなった気がした。
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