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鉄に似た甘い味と
独特の匂いに全身が染まりながら立ち尽くす
黒い装束が赫いソレに塗れて何が何だか解らない
長く伸びた自らの髪を惜しみなく晒して
孤高の精神(プライド)の剣を振りかざす
悲鳴と
皮を切り肉を裂くその感触と
自らのドス黒い感情が心地良い
此れが任務と言う物ならば
これ以上残酷な行為は無いだろう
唯の紙切れ一枚で
自分の命が絶たれる
唯の言葉ひとつで
自分の命が絶たれる
それでも私は戦い続ける
(私を救ってくれた、あの人の為に)
私の忠誠は ただ一人
あの人の為に
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