夜を終らせる者(その壱)
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「そんな事ありません。お若いとはいえ、お坊様は皆様、お偉い方ですよ。」 サヤの言う通り、終夜の顔立ちは、歳で言えば十五、六ぐらいの若さに見えるのだ。 「いえいえ、私はこう見えても、二十五を過ぎているんですよ。」 終夜は驚き顔のサヤに笑って見せた。 私より年上だったなんて・・・サヤは開いた口がしばらく閉じなかった。
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