運命はロザリオと共に

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ライトの光を背にして走った。 爺さんに言われた通りに… 今日は変な日だ… いつもの帰り道だったのに… 変な爺さんに出会って、 変な奴ら追い掛けられて、 爺さん… 『振り返るでないぞ?』 あれ? この状況で… あの言葉って… 俺は振り返った。 爺さんが飛んだ。 テレビで見た… 銃で撃たれた時みたいに… 「うわぁぁぁぁぁぁ!!」 全速力で爺さんに駆け寄る。 「何やってんだよ爺さん!あんた強いじゃんか!なんでこんな事してんだよ!」 「馬鹿者…ここに来たら…帰れなくなるじゃろうに…」 「そんなの関係ねぇよ!なんでだよ…なんで他人の俺なんかに…」 俺を助けるために飛び込んだのは、明白だった。 「お主は他人のわしに手を差し出してくれたじゃろ…」 爺さんの手が俺の涙を拭う… 「つまりは…そういう事じゃ…ほほ♪」 にっこり笑った。 「お主はこれから…世界の運命に巻き込まれるじゃろ…わしの為に泣いてくれるなら…生きて…見届けてくれ…世界を…」 爺さんが差し出したの十字の剣と盾がデザインされたロザリオだった。 「うん…必ず…」 俺はロザリオごと爺さんの手を握りしめ、小さく頷いた。 「ほほ♪…会えて良かった…いい…世界……じゃ」 爺さんは笑顔のままだった。 俺は立ち上がった。 ロザリオを握りしめて… 明るく照らすライトを睨む。 許せない… 何が? 相手が… 自分が… 世界が… 叫んだ
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