揺らめく炎と揺らぐ心と

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「A班、作戦位置に到着。C・B班どうぞ。」 『B、準備完了』 『C、準備完了』 「ではこれより降下作戦を始めます。SET…GO!」 自らの掛け声と共に私はヘリから飛び降りた。 下は新宿…そのビルに囲まれたある広場。そして今は…火の海だった。 「ラムダさん…何故こんな事に…」 通信があったのは二時間前…ラムダさんから本部に連絡が来た。新宿に魔物の発生する『穴』を発見したらしい。 ラムダさんはそれを封印後、恐らく残りの魔物を処理する連絡をしている途中、いきなり通信が切れた。 それから本部は緊急出動を発令。既に準備が出来ていたA~C部隊と偶然本部に立ち寄った私と本部待機だった氷水(ヒスイ)君を加えヘリコプターで到着。すぐさま降下作戦を開始した。 「熱い…なんて熱気…」 これを本当にラムダさんが…信じられない… 「氷水君!チャージお願い!」 「了解…チャージ開始します。」 私はラムダさんを探し始めた。 そこはまさに火の海だった… しばらく行くと人影が… 「ラムダさん!」 私は声をかけた。 影がゆっくりこちらを向く。 「この爺さんの知り合いか?」 それは陽炎に揺らめいていて… よく見えなかった… けどその目だけは…
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