転校

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「はぁ。やっと着いた…けど…ιι」 校舎らしい校舎が、全く見当たらねぇ…ιι 「此処、何処だ…?」 オレはそう言いながら、辺りをキョロキョロと見回したが…。 「やっぱり、校舎らしい校舎なんて、見当たらねぇじゃねぇか…」 オレは苛々を抑えながら、校舎を見つけ出そうと歩いた瞬間、 "キーンコーンカーンコーン…" 「……‥ιιもしかして、もしかしなくとも…ιι」 コレって、チャイム…だよね??ιι 「あーあιιこれじゃあ、時間に間に合わねぇじゃん…」 そう言いながら、オレは芝生の上に寝転がった。 だって、間に合わねぇんじゃ、もう良いかなって☆ 「ねぇ、君。此処で何してるの?」 「んぅ…?」 もうちょっとで寝れるところだったオレに、誰かが声を掛けたみたいだ。 「此処、学園の校庭だよ?」 「…‥。知ってる」 オレは素っ気なく言うと、そのままの体勢で目を瞑った。 ───…って、待て待て待て待て!! コ、コイツの顔、どっかで見た時あるんですけど…ιι 「君、もしかして編入してきた子??」 ソイツにそう言われたオレは、すぐにパッと目を開けた。 「ア、アンタ誰?ιι」 「僕は、この学園の生徒会副会長をしてるんだけど…。見た時ない顔だね☆」 そう言いながら、ソイツはオレの顔をじーっと覗き込んだ。 だーかーらーιι 「名前を聞いてるんですけど…ιι」 「あぁ。ごめんね。僕の名前は馨。柴咲馨だよv」 そう言って笑った柴咲馨の笑顔に、オレはやっぱり何処かで見た気がして──…。 ────…思い出した。
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