第2話

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普段、原チャリでさえ 60キロは出る上り坂なんだけどね だから~ 佳子のバイクはスピードが落ちたんだね… って納得… してる場合じゃない! 佳子、恐くないの?って聞いたら 自分は霊が付いて来ちゃう体質みたい…って苦笑いしてた。 明日、お祓いしてくるわ‼って帰って行ったんだけど… 私は、自宅に帰るのに戻らなければならない あの駅のガードを潜るのが一番の近道なんだけど やっぱり恐いから回り道して帰宅した 後から母親に この話をしたんだけど あの駅のガード下辺りって昔は墓地だったらしい … 墓地って言っても昔、昔 火葬しないで土葬だったみたい… それからしばらくして近くに火葬場が出来て火葬してから埋葬されるようになったみたいだけどね その火葬場も今は福祉センターに変わっているけど 少しでも霊感がある人は入った時に寒気や頭痛をするみたい 私は小さい頃… 火葬場から立ち上る煙を…綺麗だなぁって見てたけど この駅の次の駅には夜中になると兵隊さんが歩く踏み切りもあるんだって 友達の兄貴が酔っ払って~深夜、踏み切りの近くで寝てしまって 目を覚ましたら 沢山の兵隊さんが踏み切りを渡って消えていたって… 私たちは夜中に 駅のガード下を潜る事は無くなった 佳子は あれからお祓いをして貰ったみたいだけど 無免許運転で白バイに捕まり家裁に呼び出されて バイクから離れた… 貴方のバイクも 突然重くなったり… 引っ張られる様な感覚があったら 白い 女の人が後ろにしがみ付いているかも シレマセンネ… オキヲツケテ…
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