第1話…

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女の人の姿がハッキリ見える 車はスピードを出しているのに 少しもブレる事が無い… 車に張りついている?と疑う程 変わらぬ距離… 翔子と二人で 声に出して『ごめんなさい…ごめんなさい…』 『もう来ませんから許してください』 と言う… 来ちゃイケなかったんだ 入られる事を嫌がっているんだ… だから怒っているんだ そんな事を感じて謝る… 何秒?何分? ごめんなさい…を繰り返しただろう… 翔子と繋いでいたいた手が離れる 私は顔を上げる 敏雅は車のスピードを緩める… そして 大きな道路が見えてきた時、車を停車させた もうミラーには何も写らない 私たちの後方には暗闇だけが広がる
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