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女の人の姿がハッキリ見える
車はスピードを出しているのに
少しもブレる事が無い…
車に張りついている?と疑う程
変わらぬ距離…
翔子と二人で
声に出して『ごめんなさい…ごめんなさい…』
『もう来ませんから許してください』
と言う…
来ちゃイケなかったんだ
入られる事を嫌がっているんだ…
だから怒っているんだ
そんな事を感じて謝る…
何秒?何分?
ごめんなさい…を繰り返しただろう…
翔子と繋いでいたいた手が離れる
私は顔を上げる
敏雅は車のスピードを緩める…
そして
大きな道路が見えてきた時、車を停車させた
もうミラーには何も写らない
私たちの後方には暗闇だけが広がる
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