第1話…

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静かになった車の中で 誰も口を開こうとしない… 敏雅はゆっくり車を走りださせた… 見慣れた光景 見慣れた街の灯りに ホッとしたのは私だけでは無かったと思う 夢かも知れない… 幻覚かも知れない… さっきの出来事を受け入れられない… だから誰も口を開かないのだろう 無言のまま車は私の家の前に着き 翔子と降りた 一人で居るのが不安なのは同じの様だ きっと 敏雅も裕樹と二人で夜を明かすだろう… 家に入り 二人で今日の出来事は極力口にしない 口にしたら… あの 髪の長い首にロープを巻いた女の人が見えそうな気がする いつも見られている気がする… 翔子と私は… 口数少なく布団に入った… 目を瞑ると浮かぶのは 顔はハッキリしないが 女の人が見える 翔子も同じだったのだろう… いつもは別々に 私はベット、翔子は布団で寝るのだけど 翔子に 『一緒に寝ようか~!』 と言った 『襲わないでよ~!』 と翔子 『誰が襲うかぁ~!』 と私 笑いながら 馬鹿話をしながら眠ろうとしてた…
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