短編

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『…んぅ………』 『良守!!?』 良守の小さな口から 漏れた 苦しそうな吐息と声に 守美子が感情的に 反応する。 『…カ…カ………(守美子の事です)?』 幼い子供とはいえ 覚醒しきれていない 頭では 言葉は上手く しゃべれるはずもなく… 『そぅ『にーた…は…?』』 母親の言葉を 無視して 出て来た言葉は 正守のコトを言う『にーた』だった。 『お兄ちゃんは 学校よ…』 少し 寂しそうにする守美子は 正守の行方を 良守に伝える。 それでも、熱で まいっているうえに まだ、幼児の頭だ… 理解出来ないコトは 繁守にも修史にも わかっていた。
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