第二章 闇への旅立ち

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僕は外に出て街を見下ろしながら考えた。 悪魔になったら、もう元には戻れないだろう。 悪魔にならなければ、妹を助けられない。 だが、今の自分が違う自分になってしまうのがとても怖い。 妹が助かったとしても、変わり果てた兄を見て、妹がどう思うかが心配だった。 水平線に太陽が顔を潜め始めた。 もう夜になる。 タイムリミットは明日のこの時間なのに、なかなか気持ちの整理がつかない。 僕はとりあえず酒場の中に入り、マクセルとビルと食事をし始めた。
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