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19**年、ロンドンの小さい村にジェフとジュリーという兄妹が両親と共に暮らしていた。
彼らは特別貧乏でも、裕福でもない普通の家庭だった。
ある事件が起きるまでは…
ある朝、兄妹は仲良く学校への道のりを歩いていた。
昨晩雨が降ったのだろう、道はぬかるんでいて、所々で蛙声を張り上げ泣いていた。
長い一本道を歩いていると、ジュリーが突然立ち止まった。
「お兄ちゃん、変な箱が落ちてるよ。」
ジュリーがそういうので、指差す方に眼を凝らした。
そこには明らかに不自然な形・色をした箱がポツンと置いてあった。
その箱の形は何かで叩かれたようにボコボコになっていて、色は虹色にくすみのかかったような色をしている。
ジュリーがそれを拾い上げ、ジェフに手渡した。
ジェフが箱を開けようとしたが、箱は開かなかった。
「遅刻するから早く行かないと」、ジェフはそう言いながら箱をバッグにしまって、学校への道のりを歩いて行った。
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