第二章 闇への旅立ち

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僕達はとある小さい村について。 ここはどこなのか、まったく検討がつかない。 ただ僕がいまわかることは、もう後には引けないってこと… 街の外れの小高い丘に、一軒小さい酒場があった。 マクセルは、酒場の入り口に手をかけ、ゆっくりと戸を引いた。 中にはヒゲのはえたおじいさんがカウンターの内側に立っていた。 おじいさんはこちらに気付いたようだ。 「おう!マクセルか。今日はどうしたんだ?」 「ビルよ。実は地下室を借りたいのだが。大丈夫か?」 「もしや…その子をデビルにするのか?」 (…!?なにそれ?そんな話聞いてないって!!) 「そうだ。だから地下室で儀式を行い、戦闘技術を…」 「ちょ、ちょっと待ってよ!悪魔なんかなりたくないよ!!」 「では、妹は助けられないな」 「それは困る…。ちょっと考えさせてよ。」 「わかった。だが明日の日没までに決めてもらうからな」 (……僕はどうしたらいいんだ)
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