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タキは不機嫌そうにドンブリの中身をスプーンですくってわたしに食べさせる。
カリントウと黄な粉と牛乳。
「貧血のときはそれが１番だよ！だけど、今回は貧血どころの話じゃないから本当は病院行ったほうがいいんだけどね……」
ミドリさんがタキの餌やりを睨むみたいに凝視して言った。
やっぱり彼女としては不愉快だろうな。
関係ないけど。
わたしはわたしをタキで染め上げたい。
だから余計なものは要らないのに、
よっぽど淋しくなければテレビも見ないのに
この家に、この部屋にミドリさんがいるのが不快だ。
これが今１番の感情。
結論、早く出てけ。
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