時間

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「あぁ……あぁ、何てことだ……!」 そう言ってわたしの体をさすった。 「ごめんな気付いてやれなくって……辛かったな。頑張ったな……!」 貴方にわたしの何が分かるのか。 確かにわたしはミドリさんにうんざりしてたけど そこまで気が滅入っていた訳じゃない。 今日はちょっと癇癪を起こして飛び出しただけだ。 そう。 本当に些細なことだったんだ。 なのに警官はまるでわたしが今の今まで虐待でも受けてたみたいに労ってくれる。 気味が悪くなって一歩後退りした。
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