時間

12/12
前へ
/271ページ
次へ
「ど、どこに行ってたんだ」 汗だくで、よれよれのスーツを纏ったタキがわたしを確認するように抱きしめてきた。 「ごめんなさい」 やっと会えた。 タキ、わたしはやっぱりタキが必要です。 「さつきちゃんを離しなさい!」 え、何……? ゆっくりわたしとタキが引き離されて 「もう大丈夫だから」 耳元で囁かれた。 教えて下さい。 何が大丈夫なんですか? タキはなんで抵抗しないの? ねぇタキ、どうして最後に『ごめんな』と笑ったの?
/271ページ

最初のコメントを投稿しよう!

77人が本棚に入れています
本棚に追加