二度目は必然。

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深い深い、暗闇の中。 どんなにもがいても足掻いても引き摺り込まれる、 そんな感覚に陥りそうになる。 希望も夢もない、冷たい暗闇が広がる世界。 目を凝らしても闇が辺りを包む。 それでもうっすらと見えた一筋の光。 徐々にそれは近付いて来て、やがて眩いばかりに彼に降り注ぎ、辺りを包む。 暖かい柔らかな光。 彼は漸く、昔の足枷から 今、解放された。
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