そして三度目は。
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『おはよう』 『おやすみ』 たったそれだけの言葉のやり取りでさえも嬉しくて、幸せに思えて来る。 『好き』 だなんて言葉は要らない。 透にとってそれは遠い、遠い言葉でしかない。 (…晴樹は、晴樹は自分に言い聞かせるように、俺を抱く度にそう無理矢理に呟いて…) (でもその言葉は俺にじゃなかった) 今更になって漸く気付く。 晴樹は透ではなく亮弥しか見ていなかった事に。
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