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「悪いけど、これ15番テーブル」
了承して差し出された出来上がったばかりの料理を数種類盆に載せ、それを手にするとそのまま15番テーブルへと持って行く。
「お待たせしました」
最初に目が会ったのは女性。
「あっ」
と、上げられた声の方を向くと
気まずそうな表情をした笹原の姿。
数週間振りにみた彼の顔が
微妙に歪む。
何か言いたげな彼から視線逸らして淡々と料理をテーブルに並べ
最後に笑顔を向けると透は急いでキッチンへと戻る。
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