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「お疲れでぇす✋」
よしあきはカブト虫のバイトが終わり、更衣室に向かう途中でバイトの先輩に会った。
先輩の名は桃栗太郎。
「あぁ」
桃栗先輩はクールだ。
クール&ビューティだ。
どのくらいクールなのかと言えば、よしあきの暴走した炎を凍らせてしまう程である。
しかし、クールな彼も彼女とよしあきの前では普通の人になる。
「よしあき、今日のカブト虫っぷりは良かったぞ」
「ありがとうございます‼
オレ、早く桃栗先輩みたいにヘラクレス大カブト役を担当できる様に頑張ります‼」
桃栗はバイト仲間の中でも凄腕のカブト虫で、店長や客、クワガタ役達にも一目置かれているのだ。
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