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慌てて敬礼すると、少年は、仲間の元へと走って行った。
その後ろ姿を見送りながら、アキラはデューイが言っていた事を思い出す。
フィリアは、君よりも俺を選んだー
「君よりも、俺を選んだ……?」
どういう事だ?
同時に、フィリアが何度も口にしていた言葉(もの)が重なる。
デューイが守ってくれるから……
「デューイ……フィリア……」
二人の姿に、一抹の不安が脳裏を過ぎる。
(まさか……考え過ぎだ)
頭を振り、微かな予感を拭い去る。
そして星の無い虚空をひとしきり睨むと、決意を新たにゆっくりと歩き出したー
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