一 終わりの始まり

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「あの子は、パパが死んだ事、何とも思ってないのよ!そうでなきゃ、あんな平然となんてしてられないわっ!!」 思ってる事を声に出せば出す程熱いものが込み上がってきて、感情の激しさに拍車がかかる。 「アキラも見たでしょ、あの子の表情をっ。何の感情も無い、冷たい目をしてたわ!パパが死んだのに、一度も泣かなかった……むしろ、安心してるのよ。パパが犠牲になってくれた事にっ」 「フィリア、それは違う。レンは―」 「アキラ、あの子を庇うの?」 「フィリア」 「あなたも、レンと同じ気持ちなの!?」 「聞くんだフィリア!!」
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