一 終わりの始まり

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アイツら、それは吸血鬼の事。 何処からともなく現れ、人々を襲った人ならぬモノ達。 爪で肉を裂き、牙でその血を啜る。 血を吸われた者は人間の機能を失くし、吸血鬼と化す。そして、誰かがまた、その餌食となるのだ。 「どうして?私達は何もしてないのに…どうして、殺されなきゃなんないの?私達はただ、静かに暮らしたいだけ…」 なのに、どうして… 「どうしてよ…っ」 鳴咽混じりの声を漏らした次の瞬間。 驚き、瞬いた。何故なら、アキラが強い力で抱きしめたから… 「アキラ…?」 「フィリア、結婚しよう」 「え」
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