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思わぬ一言に、フィリアは顔を上げる。
大きく見開いた目に映る姿は、いつにも増して真剣なもの。曇りない瞳で自分を見つめている。
「君の家族はレンだけじゃない。俺が家族になって、君やレンを守る」
「アキラ…」
「おじさんの時みたいな思いはさせない。絶対に」
「…本当?」
潤んだ瞳で訊く。
「本当に、守ってくれる?アイツらからも?」
「ああ」
「嬉しい」
力強い返答に、花のような微笑みを浮かべて抱きついた。アキラも、それに応えて抱きしめ返す。
「きっと、父さんと母さんも喜ぶ。これからは、俺の家族が君の家族だ」
そして二人は、どちらからともなく唇を重ねた―
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