無題

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心の中は、あなた一色でした。あなたの存在が、全てでした。生きることから逃げ出した私に、慰めと叱責をくれた人。私に命をくれた人。 迷った時、立ち止まった時、苦しい時、あなたならどう考え、どうするだろう。今でも、あなたの存在に支えられます。 全てが大切で、大好きでした。私の、目を覚ましてくれてありがとう。いつも欲しい言葉をくれてありがとう。向き合ってくれてありがとう。最後まで諦めないでいてくれてありがとう。許してくれてありがとう。叱ってくれてありがとう。笑ってくれてありがとう。信じられなくてごめんなさい。素直じゃなくてごめんなさい。本当に本当に本当に、本当に大好きでした。本当は今も、あなたを想うと苦しくて、泣きたくなる。だけど、前を向くために自分にけじめをつけなきゃならない。笑いかけてくれたのに、知らないフリしてごめんなさい。怖かったの。いつか言うから、結婚おめでとうって。だから、さようなら。  私が生きていられるのは、支えがあるからです。約束しました。他の誰でもない、あなたと。私は、もう生きることから逃げません。心理士になって、苦しんでいる人達の手助けがしたい。勉強すること、この誓いだけが、それだけが、私の生きがい。これだけは、守ってみせる。誰にも邪魔はさせない。頑張るから。 どうか、あなたは幸せであって下さい。笑っていて下さい。だから、どうか私の強がりに気づかないで。愛しい人。
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