第二章

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息も絶え絶えの中、先にしゃべったのは圭介だ 「ったく、なにやってんだお前。あんなところで、もしあのとき俺が気づかなかったらどうなってたか、わかってんのか」 「……ごめん。」 「ごめんじゃないょ、いったいどうなってんだ。」 「……………………………………実は…。」 私はタクマとのいきさつをゆっくり話はじめた。 話終わると、 二人の間に沈黙が流れる。 「はははぁ、私ってやっぱりバカだょね。こんなやすっぽい女相手する奴なんていないのにね。夢みちゃたりするから変な事に巻き込まれだょね、はははぁ…」 言葉とは裏腹に、顔をつたる雫。さっきの恐怖が今頃やってきて、振るえる手足。 圭介にこんな姿を見せてしまったのは初めてだぁ。恥ずかしくなり、目を強くこすり誤魔化そうとするも、涙が止まらなぃ。 「ごめんね、変だね私。はははぁ…、なに純情気どって…!!」 話を終わらせる前に圭介が、私を抱きしめていた。 「バカ!!俺の前でも強がってんじゃねーよ。普通付き合ってて裏切られたら、傷つくじゃん。お前は1人で抱え込んでないで、俺にくらい弱音はけょ。本当バカだなぁ」 「どうせバカだもん…」 私はそのまま圭介の胸の中で泣き続けた。 気がつくと圭介の肩に寄りかかり眠っていた私。 「ごめん寝ちゃってたんだ私。」 肩には圭介のシャツがかかっいて、圭介はさっき私が濡らしてしまったTシャツ1枚でいた。 「本当よく眠って、よだれ垂れてたぞ」 「えっ!!嘘。」 思わず、口を確かめるが何もない。嘘だ!! 「もぉ~なにもついてないじゃん」 手を振り上げる私より、早く圭介が私の頭を撫でてくれた。 「よし、いつもの美香じゃん。元気になった事だし帰るかぁ」 時計を見ると⑫時を回っていた。 「わぁ、もうこんな時間。ごめ…」 ごめんと言いかけ手で口を塞がれる。 「もぅ今日はごめんはなし。ほら帰るぞ」 と手を繋いでくる圭介。 えぇっ、手って。 圭介今日はなんだか違う…。 恥ずかしくなり、俯き歩く私を圭介が引っ張っててくれる。 なんだろ、ヤバいドキドキするょ…(>_<)
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