4.あたらしい生活

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4.あたらしい生活

 これからは、ななとかなとお父さんの三人で暮らすことになったのです。その時、ななはまだ小学四年生でした。でも、家には帰ってきてもかなだけでななが家事のこと大体やっていました。お父さんは?というと。仕事が忙しくて九時か十時に帰ってきてました。それから、お父さんがご飯をつくり食べていたのです。ななにとって、なにもかもが初めてのことで最初の一ヵ月は、家が汚くなかったり、ご飯がお粥みたいになったりと。お父さんに毎日のように怒られました。そして、近所や学校や親戚にはお母さんのことをよくきかれてました。でも、ななは家の事情を言わないようにお母さんは、海外ではたらいていると・・・。ななは、自分で一人で何もかもを背負いこんでたのです。授業参観や誕生日に当たり前にいた、お母さんがいない現実を。そして、友達とも家事のことであそべない状況。そして、お父さんはとても短気ですぐななに八つ当りや暴力をふるっていた光景。みなさん、考えてください。まだ、十歳にもならない子が家のことや自分がつらいことも言えず、毎日を泣いて暮らしている生活を・・・。私には考えられないことです。自分が誰かに頼りたいときまわりに頼れないことがあると思います。でも、ななはわずか九歳の女の子。わたしには、できません。わたしには・・・。
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