ありえない…っ!

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そして、二人の生徒が壇上へとあがる。 「静かにしろ…」 無表情のまま、その内の一人が低い声でつぶやくと、先程までのざわめきが嘘のように、ホールは静まり返った。 「今日からこいつが、姫だ。」 そう続けられた言葉に、もう一人の女子生徒が入れ替わりにマイクの前に立つと、こう始めた。 「皆様、はじめまして。今回姫となりました日向結璃香と申します。どうぞ、お見知りおきを。」 生徒達…いや、女子生徒達の厳しい視線にも物ともせず、毅然とした態度で、かつとてもしなやかに挨拶をしてのけた結璃香。
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