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長い話が終わり、生徒が退場をしていく。
「…柚、那柚!」
名前を呼ばれて振り返ったのは、獅籐那柚(しとうなゆ)。
栗色のウェーブがかったふんわりした髪が似合う、おっとりした雰囲気の女の子である。
声をかけたのは、幼い頃からの親友、早乙女沙羅(さおとめさら)だった。
沙羅はスポーツ系の顔にショートの明るい髪がよく映える明るい女の子。
「あー沙羅っ。おはよう!」
笑顔で答える那柚。
「おはよう!今回の姫、すごかったねー。」
那柚達二人は、他の女子生徒と違い、この制度自体にはあまり興味がない。
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