借金

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オヤジと借金は、オヤジの人生を語る上では切っても切れない、もはやオヤジの体の一部といっても過言ではないだろう。 これでもオヤジは自分の会社を持っていた。いいときは、自身の給料が100万近くあった時もあった。 それを言えば私は“社長令嬢”か?! プププ… んなわけねーし。 ギャンブル好きなオヤジが一番ハマっていたのが“麻雀”だ。次いで“競馬”といった具合だろうか。 麻雀にいたっては、それによって会社と持ち家を食いつぶしている。 給料0…なんて月もよくあった。 母が死んだ後に、母のスケジュール表を見ると、毎日のパートの時間×時給で計算がされたものが記入されており、一生懸命自分のパート給でやりくりしていた跡が伺えた。 よくまぁ母も、こんなオヤジと別れずにいたのかと感心する。
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